石のDB

040 斜方輝石かんらん岩 harzburgite 日高町 

040/132


採集日:2008-09-20
採集地:日高町
地質帯:神居古潭帯
岩体 :岩内岳
種別1:火成岩
種別2:深成岩
サイズ:10cm

岩内岳の岩体は、多くが斜方輝石かんらん岩からなりますので、川原へ行くとたくさんの転石が見られます。

岩内のハルツバージャイトです。 岩内付近は神居古潭帯。周囲は蛇紋岩地帯です。岩内岳とその南西方面だけ蛇紋岩化を逃れたかんらん岩が残っています。神居古潭帯に新鮮なかんらん岩が残っているのは珍しいです。国道から1km程の地点にかんらん岩の砕石場がありますが、林道にはゲートもなく一般車でも通れるようで、特にお咎めなしでした。ダンプが結構通るので注意です。これは川原の転石。川原は蛇紋岩とかんらん岩だらけ。緑色岩やチャートも目立ちました。岩内の岩体は基本的にハルツバージャイトと文献にあります。確かに、川原に転がっているかんらん岩はハルツバージャイトです。青っぽいですが、幌満かんらん岩と同じような新鮮なかんらん岩です。


同じ転石から得た別のサンプルの風化面です。錆び色をしている所はかんらん石が風化した部分。灰色のブツブツは斜方輝石。真っ黒はクロームスピネル(クローム鉄鉱)です。輝石は風化に強いので、かんらん石が錆び色になってしまっても残っているのが普通です。